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メディカルRPA協会について

設立趣旨

 日本の労働環境は、「人口減少」「長時間労働」「低生産性」という問題を抱えており、中長期的に見れば日本全体における持続的成長の危機に直面している。
 その中では医療は従来から労働集約型の産業に位置づけられ、生産性の低い日本の産業の中でも特に生産性が低いとされており(経済産業省「中小企業の動向」)、医療・看護・介護の労働力人口の減少も加わって、医師の過重労働という課題が昨今注目を集めるに至った。現状日本の医療等は、医療・看護・介護従事者の長時間労働によって成り立っているという危機的状況にあるが、その解決策について具体的かつ革新的な提案が十分なされているという状況とは言いがたい。良質な医療・看護・介護を患者等へ提供するためにも医師をはじめとした医療・看護・介護従事者が健康に働けるよう労働環境を改善する必要があり、厚生労働省も環境改善にめけて働き方改革を検討している。
 上記のような医療・看護・介護分野の労働環境において、課題解決の具体的な施策の 1 つとしてRPA(Robotic Process Automation)の活用が考えられる。RPAとは、ロボットによる業務自動化の取り組みを表す。人間が行う業務の処理手順を操作画面上から登録してロボットに覚えさせることで、ソフトウェア、ブラウザやメール等、パソコン上の様々なアプリケーションを横断してロボットが自動的に処理することができる技術である。RPAは、人間と共存し業務を分担することによって、主にホワイトカラー業務を代行し生産性向上に寄与する働きが期待されており、「デジタルレイバー(Digital Labor)」とも言い換えられている。
 日本においても、既に銀行業界などを筆頭に、様々な分野の企業がRPAを活用して生産性の向上を達成しているが、医療業界は未だRPAの普及が進んでいない。今後先行する他業界の成功事例を参考にしながら、医療機関においても積極的な活用を推進することが、生産性の向上および働き方改革の上で重要であると考える。
 このような状況に鑑み、RPAの普及啓発・推進に従事・賛同する会員を募り、一般社団法人メディカルRPA協会を設立することとした。なお、本協会においては、RPAの導入や検討を推進している医療機関等における事例・ノウハウや、導入が先行している企業の最新事例の共有をもとにした議論を行うことで、医療機関におけるRPAの検討や活用を後押しするような実践的な活動を目指す。

設立目的

本協会は、医療・看護・介護等業界においてRPAの普及・啓発を推進し、医療従事者等の働き方改革に貢献するとともに、医療機関等における労働生産性向上・コスト削減、収益向上及び医療安全に寄与することを目的とする。

活動方針

・先駆事例および働き方改革の情報共有

RPAを導入している、あるいは、具体的に検討している各医療機関に対し、各協会メンバー所属医療機関等における取り組み状況について事例発表を行い、協会構成員で知見の共有を行う。発表者からの一方的な情報伝達にとどまらず、構成員の経験や思考も共有する活発な討議の場とする。
また、働き方改革を中心とした有益な情報を提供する事で、医療業界の労働環境改善に貢献する。

・関連団体との連携

一般社団法人日本RPA協会と連携し、本協会の事例や事業内容を協会内部にとどめることなく、連携事業者との交流、連携事業、広報誌や講演会事業等を通じて情報発信を行うことで、広く医療機関全体に向けた有益な情報提供を行う。
また、医師、看護師、薬剤師等の医療関連業界団体とも連携し、医療業界へのRPAの普及啓発の推進を図る。

・解決策の共有プラットフォームの構築

将来的には、医療業界全体の働き方改革のために、作成されたロボット等デジタルレイバーのシェアや電子カルテ連携等、解決策を共有するプラットフォームとして、働き方改革の具体的な解決策を提供する事で、医療業界の労働環境改善に貢献する。
さらに、医療機関におけるデジタル技術活用の更なる効果創出に向けて、現状よりも踏み込んだ領域についても事業を展開していく。

・当面の具体的なRPA活用領域

医療機関におけるRPAの活用領域としては、下記のように、医療事務における労働生産性向上やコスト効率化に加え、社会的な課題についても適用可能であると考えられる。
①医師の過重労働対策の一環 <労働生産性向上・コスト効率化>
②経営支援機能の強化 <収益貢献>
③医療安全等医療の品質向上への貢献 <安全対策>

① 医師の過重労働対策の一環 <労働生産性向上・コスト効率化>
医療機関においては、医師以外のスタッフの業務負荷が高いケースも多く、人員不足傾向にもあり、円滑なタスク・シフティングが実現できていないものと想定されます。まずは、事務職員(業務委託を含む)やコメディカル(看護師を含む)のタスクをデジタルレイバーにタスク・シフティングしていく事で、事務職員・コメディカルの業務を軽減、最適化いたします。その上で、医師から事務職員・コメディカルへのタスク・シフティングを拡大強化してまいります。

② 経営支援機能の強化 <収益貢献>
現在、例えば「退院サマリ作成率監視」「DPC入院期間Ⅱ越えへのアラート発信」など手作業で行っている業務あるいは取り組めていない経営管理指標の見える化について、デジタルレイバー化により業務負担軽減と精度向上を実現し、入院単価や病床回転率の向上を図り収益性の改善に貢献する。

③ 医療安全等医療の品質向上への貢献 <安全対策>
昨今、「検査結果見落とし」や「医師間での診断結果共有不足による医療過誤」など、医療安全上の課題が社会問題となっている。医師の過重労働と医療事故の発生について関連が指摘されており、対応策として医師事務支援機能強化等を実施しているが、全業界的な人手不足の昨今、人海戦術にはもはや限界がある。医師の作業軽減と診断結果の医師間における情報共有を補完するために、人的リソースを投入する現状から確実性、守備範囲および作業スピード等で圧倒的するデジタルレイバーへと転換する事で、医療安全上の質的向上が可能となる。

活動内容

・事例の普及:医療機関におけるRPAの活用全般に関する事例を中心とした情報共有事業。
       構成員間でのデジタルレイバーの共有も検討いたします。
・構成員の衆参:医療機関従事者を中心に、上述した設立趣旨に賛同した者により構成する。
・協会講演会開催:毎月1回程度の協会講演会開催を目指す。

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